なんか映画を観たいけどテレビじゃあ画面が小さくて満足できない
でも出不精だから映画館に行くのはめちゃくちゃ億劫だ
そもそも他人に会いたくない…
というか他人と同じ空気すら吸いたくない…
じゃあ家で大画面で映画観れたら最高だ!
というクズ思考に誰しも一度はなったことがあるんじゃないだろうか。
日本人が1年で映画館に足を運ぶ平均回数は、1回行くか行かないかだとかいう衝撃的な話もあるくらいなんで、僕としては是非映画館で映画を楽しんでいただきたいところ。
と他人には言いつつねえ…
家にいながら大画面で映画を観る
これほどの贅沢が他にこの世の中にあるんだろうか
まあ欲にまみれたまくった俗世間にはあんなことやこんなこと幾らでもあるだろうけど、映画好きには最高の贅沢であることは間違いない!
たとえ全裸で観ていても誰にも怒られることもない。
僕も中学生くらいの頃にはいつかはと夢を見はじめ、大学生になってからは時折プロジェクターの値段をチェックしていた。
まあ単純に大学生なんでお金がないのはもちろん、約10年前であってもFull HD(=フルハイビジョン、解像度が1920×1080)が出力できるプロジェクターは映画好きが最低限満足できそうなスペックのものでも最低20万円以上はしていた、たしか、たぶん…いやもっと高かったか…
ふざけんな、世界
やはりホームシアターは手にワイングラスを持った、いけ好かない金持ちが地下室にこしらえる、一般庶民には手の届かない夢物語なのか…
もしくは老後の楽しみなのか…いや、この加速する少子高齢化社会、日本で老後にお金が残っている可能性なんてほぼ0だ…
終わったな、俺のバラ色のホームシアター人生…
とまあ大体こんなかんじで、ホームシアターは敷居が高いと思っている人が大多数ではないだろうか?
しかし僕らが老化すると同時に機械はどんどん進化している。
動画用途のカメラの価格破壊がcanon eos 5D markⅡの登場と共に一気に時代が進んだように、家庭用プロジェクターもここ数年でどんどん手の届く価格帯の製品が登場して来ている!
そして今から約2年前(2016年12月)、ある日突然、急に僕は思った。
あ、ホームシアターつくろ
時は流れ…
なんと3日後には完成したのだった。
まあほんとのホームシアター専用ルームを持っている金持ちや、その手のマニアの方からすれば
「はあ?ホームシアター?それが?はあ?バーカ!貧乏め!バーカバーカ!うんこ食ってろ」
と馬鹿にされそうな陳腐なものだ。
だが僕は大満足だ
そう、何を隠そう、僕は現在都内でど賃貸、どワンルーム生活。
「木造で音漏れすごいから隣のセックス聞こえるし、何より狭いし、プロジェクター、スクリーン設置したいけど壁傷つけられないし、何より折りたたむのめんどいし、どうしようー」
とかなり悩んだが、それでもけっこう簡単に出来てしまった、(エセ)ホームシアター。
今日はあくまで一例として僕が超簡単に作り上げた、(エセ)ホームシアターをご紹介します。
エセね。
もう最近は動画配信サービスが充実しまくっているので、これをやってしまったら家から抜け出せなくなるかもしれません。
一応言っておきますが、人生ダメにしないようにご注意を。
僕はなりかけてるんで…
この記事はこんな方のために書きました
・手軽に大画面で映画、ゲームを楽しみたい方
・プロジェクター、ホームシアター初心者
・知識とかないけどそこそこちゃんとした色合いや画質で映画を楽しみたい方
・賃貸6〜8畳くらい、1ルーム、または持ち家だけど集合住宅で音漏れが気になる方
まずは完成した6〜8畳用の賃貸ホームシアターを紹介!
完成した6〜8畳用の賃貸ホームシアター見取り図
ではまずは僕の住む約7.5畳の1ルームに作り上げたホームシアターの設置、接続見取り図をどうぞ。
雑。
スミマセン…
部屋は約7.5畳のワンルームでキッチンは別。
まあ1Kてやつ。
シングルベッド、2.5人がけソファ、ローテーブル、40インチテレビ、コーヒーメーカー置き場、書類キャビネット、作業机、撮影機材類、書棚とものすごく家具類が多い。
なので実はホームシアター作成にあたって、新たに購入したのは以下の2点だけ。
・プロジェクター BenQ HT3050
・サラウンドヘッドホンシステム SONY MDR-HW700DS
SONY PlayStation3は元々持っていて、amazon fire TV stickは約1年後に買い足した。
あ、あと小窓にDIYしてプロジェクターの常設台も作った。
簡単に完成した、6〜8畳用の賃貸ホームシアターを解説
まずは一応HDMIについて解説。
HDMIとは??
まあ要は映像と音声を同時に送ることが出来る便利な端子だ。
プロジェクター
まずは1番必要な映画を大画面で映してくれるプロジェクターがBenQ HT3050。
フルHDの映像出力が可能で(解像度が1920×1080でblu-rayの解像度がこれ。DVDが720×480です。)HDMI入力に対応している(当然だけど)。
小窓に設置したプロジェクター設置台(DIY)
上の写真でもちらっと見えるが(台だけちゃんと撮った写真が埃だらけの窓だったのでまたアップするかも)、ホームセンターで買ってきた木材と強力突っ張り棒で台を自作した。
ほんと単純な仕組みで、ホームセンターでカットしてもらった木材をネジとL型の補強金具で組み上げ、窓枠に固定した突っ張り棒に引っ掛けて固定している。
我ながら良く出来てる!
木材をしっかりネジと補強金具で組み、正しく突っ張り棒を使用していればプロジェクターくらいは余裕で支えてくれちゃう。
色もオイルステインで塗ったので、総額3〜4000円くらいだったと。
スクリーン
そしてそのプロジェクターの光を投影させるスクリーンはなんと
壁。
スクリーンを買ったわけではなくただの白い壁。(そもそもそんな白くない)
サラウンドヘッドホンシステム
そしてもう一つ重要なのが音。
実はプロジェクターにスピーカー付いてるのだが、音がくそ悪い+部屋のどこで観ても後ろからしか音が聞こえてこないので、違和感MAXなのだ。
スピーカーを用意して本格的な5.1chのサラウンドシステム(つまり視聴者の前後左右に6つのスピーカーを置いて、映画館のように音を振り分けて出力させること)を作りたいが、プロジェクター買って金ないし、スペースも全然ない。
それよりもなによりも木造賃貸1ルームなんで、壁が薄くて音漏れがやばい。
隣の歌声が聞こえてきてストレスたまる…
壁ぶっ叩いてやろうかあ!
…とまあそんなこんなで買ったのがサラウンドヘッドホンシステムSONY MDR-HW700DS。
つまり音はワイヤレスヘッドホンで聞くということですね。
まずMDR-HW700DSのプロセッサ部という四角い小型の機械に、映像信号(SONY PS3やamazon fire TV stickから)をHDMIケーブルで送り、さらにMDR-HW700DSからHDMIケーブルでプロジェクターHT3050に映像信号を送っている。
つまり本来は映像再生機器のSONY PS3やamazon fire TV stickから直接プロジェクターにHDMI接続するところを、MDR-HW700DSを経由させている。
そうすることでこのMDR-HW700DSプロセッサは再生機器から受け取った音信号をヘッドホンにワイヤレス(無線)で送れるのだ。
そしてこのMDR-HW700DSのヘッドホンを付けるとヘッドホン内で5.1chサラウンドを、あくまで擬似だが再現してくれる!
すごい時代だあ。
ありがたし。
これで音漏れも心配なし!
SONY MDR-HW700DSプロセッサ の背面。
HDMI3入力、1出力に対応している。
9.1chサラウンドヘッドホンSONY MDR-HW700DSの詳細はこちら
接続まとめ
では我がホームシアターシステムの接続まとめ。
映像再生機器 SONY PS3やamazon fire TV stick
↓(HDMI接続)
サラウンドヘッドホンシステムSONY MDR-HW700DSプロセッサ (音声はそのままワイヤレスでヘッドホンへ)
↓(HDMI接続)
映像出力機器としてのプロジェクターBenQ HT3050
↓
家の壁に約120インチで投影
という超簡単な接続。
HDMI端子しか使ってないよ。
なぜこの構成にしたのかを解説
僕も約2年前の購入時、プロジェクターや映画鑑賞時の音響についてはほとんど知識がなかった。
といってもこの構成で満足しちゃったから、知識的には今もほとんど変わってない。
ということで解説なんて偉そうに書いたが、乏しい知識の中からどんなことを考え、この構成にしたのかをご紹介。
プロジェクター BenQ HT3050を選んだ理由
まず約7.5畳のワンルームをホームシアター化ということで当然プロジェクターから考える。
選ぶ上での条件はこの6つ
1価格
予算としては出せる上限が10万円!
金ないからな。
2メーカー
買ったことないから、とりあえず実績ある有名そうなメーカーのものから選ぶ。
ミーハーだからな。
3実際に出力できる画素数(画質)
現在主流の最高画質の映像メディアといえばBlu-ray。
Blu-rayの画質というのはフルHD(1920×1080,1080p)だ。
映像配信もコンテンツの主流はまだまだフルHD画質だから、当然フルHDで出力できることが条件となる。
fa-warning安いプロジェクターだとフルHD対応と謳っておきながら、入力信号がフルHD対応というだけで、実際に出力できる映像はまったくフルHDに及ばない製品もけっこうあるから注意が必要。
4設置場所
スクリーンをどうするかは決めていなかったが、スクリーンを買うにせよ、壁に投影するにせよ、部屋の中で窓やドアがない壁は一箇所しかない。
なのでその壁に向けてどこから投影するかを考えた。
ここで譲れなかったのは固定で設置できる場所ということ。
毎回観るたびに出してきて台形補正してとかはクソだるすぎて、絶対使わなくなる。
当然はじめは天井も考えたが、賃貸なので天井に傷はつけれないし、仮に設置できたとしても部屋の真ん中の白熱灯が邪魔になるのですぐ断念。
次に壁とソファの間に置いていた本棚の上から、約1.2mの距離で短焦点プロジェクターで投影しようと考える。
だが短焦点プロジェクターは数が少ないし、なんとなく画質を犠牲にしてそうなのでもう少し考えることに。
投写する壁と正対している壁際なら、3m以上離れているのでプロジェクターの選択肢も広がると思ったが、そこにはベッド、そしてコーヒーメーカー台が置かれていている。
まあでも部屋の隅をどちらか無理矢理空けて、そこに何かしらの台を設置すれば投写距離的にはそこそこ稼げるなと。
それだと投写角度がかなり斜めになるので、プロジェクターに横台形補正機能が必須。
最終的には、ちょうど投写する壁のド正面に小窓があることに注目し、そこに設置できればほとんど台形補正も使わずに投写できることが分かった。
真下にベッドがあるが、まあ寝るには困らない高さだし、起き上がるとき注意すればまあいいかと。
プロジェクター設置条件
・最低投写距離約3.6mで100インチ以上投影できること。
・小窓で正面から投写できても、完全にまっすぐとはいかないのである程度の調整機能(台形補正やレンズシフト機能、光学ズームなど)があること。
投影位置調整機能について
この台形の歪みを電気的に補正する機能が台形補正。
とても便利だが電気的に補正しているので、輝度が落ちたり、画質が悪くなったりする。
光学的に補正しているので、ほとんど画質に劣化がみられない。
光学的にズームしているので、ほとんど画質に劣化がみられない。
5投影方式
一口にプロジェクターといっても、その映像投影方式にはいくつか種類がある。
たくさんのサイトでこの仕組みが解説されているが、それを詳しく知ったところで正直だからなに?という感じだ。
開発者を目指しているなら別だが、知っているからといって製品ごとの公表スペックを見ただけで違いが判断できるわけではないから。
まあでもとりあえず、僕が調べた各方式の簡単なメリット、デメリットを解説しときます。
液晶形式、DLP形式のメリット、デメリットを簡単に、雑に解説
●反射型液晶プロジェクター(LCOS方式)
まず反射型液晶プロジェクター(LCOS方式)。
これは1番高画質な反面、仕組み上高額になってしまうらしく、とても10万そこそこのプロジェクターには搭載できないということではじめからほぼ除外。
●液晶プロジェクター(透過型3LCD方式)
この方式はプロジェクターの国内だけでなく世界シェア率ナンバー1メーカー、セイコーエプソン(以下EPSON)が採用している方式。
すごく簡単にかくと、光源からの光を格子状のパネル(液晶パネル,LCD)の透過率(どのくらい通すか)を変更することで光を調整し、映像を投影している。
通常液晶パネルは光の三原色RGBそれぞれに用意されている。
メリット
・ EPSONが採用しているだけあって製品の種類が多く、最も選択肢が多い(据え置き型プロジェクターの中で)
・高輝度(にしやすい)で色の再現性が高く、また多彩な色を表現できる。
・液晶が安価なので価格を抑えられる。
・レインボーノイズが見えない(DLPプロジェクターで詳しく)
デメリット
・最近ではほとんど見られないが仕組み上格子状の影が見えることがある。テレビやモニターにおけるドットが見えやすいということ。
・仕組み上、光を完全にシャットアウト出来ないので黒の再現性が低く、グレーぽくなる。コントラストが低く見える。
・液晶パネルが劣化しやすく、埃などの影響を受けやすい。
・液晶の反応速度が遅いため、残像が残りやすく動きが早い映像に不向き。
・解像度に限界がある(リアル4Kパネル搭載のプロジェクターにはない?)
●DLPプロジェクター
最後がDLPプロジェクター。
これはDMDと呼ばれるめちゃめちゃ小さいミラーの集合体の板に光を反射させる仕組みのもので、そのミラーの反射角を変えることで光を調整する。
映画館のプロジェクターもほとんどがDLPプロジェクター。
が、家庭用の安物とは違いがあり、家庭用はDMDが1枚だが、映画館のものは光の三原色RGBそれぞれに1枚用意されている。
メリット
・ミラーの角度でほとんど光を遮ることが出来るので、黒の再現性が高い(コントラストが高い映像になる)
・液晶に比べて劣化しにくい
・速い動きに強いため、残像が出にくい。
・DMDが小型であるため、本体も小型化しやすく、モバイルプロジェクターが作りやすい。
・DMDのミラーは超小型なため、格子状の影などは見えにくい。
デメリット
・最大のデメリットは、家庭用の単板DMD方式の場合、目を速く動かしたりすると虹色のノイズが見えることがある。かなり個人差があるが見える人はこのレインボーノイズが気になってしまいDLPプロジェクターは無理みたい。
以上がプロジェクターの投影方式の違いだ。
最近は液晶もDLPも改良が進んでいるのでフルハイビジョン画質までの同価格帯のプロジェクターであればそんなに違いがないらしい。
調べれば調べるほど、液晶のメリットで書かれていたことがDLPのメリットとして紹介されていたり、かなりその辺の情報は曖昧なもので溢れている。
実際液晶でもかなり高解像度になっているし、DLPもレインボーノイズがかなり見えにくくなっている。
ということで正直ある程度の値段の製品であれば(10万円前後)、その手のうるさい老害じゃない限り違いなんて実際に観てもそんなにわからない。
でもDLPのレインボーノイズには注意が必要だ。
これは気になってしまったらもう終りかもしれない。
僕は映画を大画面で観るためにプロジェクターが欲しかったわけなので、黒の締りがいいと言われているDLPが良いに違いない!とかなり素早く判断。
というか思い込んだ!
だがそのおかげであまり迷うことなくプロジェクターを選択できた。
あと実際には全く同じではないが、映画館もDLP方式だということも大きかった。
単板DLPの最大のデメリット、レインボーノイズに関しては、家電量販店をちらっと見た時、DLPも数は少なかったがデモ上映がされており、目を速く動かすと確かに見える。
でもまあこの程度ならいつか気にならなくなるだろうと、無視することに。
6出来れば映画鑑賞にプラスになりそうな機能がある
テレビ番組はテレビで観るつもりだったし、何よりその度にプロジェクターのランプを点けるのも面倒そうだったので、とにかく映画がより良く見れそうなものを選ぶことにした。
実際のプロジェクター選び
以上の条件を総合すると、まずDLPプロジェクター自体がそんなに多くなかったのでかなり絞られる。
最大手のEPSONが液晶方式なので、一気に選択肢が減る。
そしてDLP方式で人気なのはBenQとOPTOMAというメーカー。
どちらもプロジェクター業界では人気で信頼できるメーカーのようだ。
正直OPTOMAのプロジェクターの方が外観がかなり好みだったが、全体的にBenQに比べて10万近く高い。
ということで予算の都合でOPTOMAもすぐ消え、ほぼBenQに固まる。
あとはBenQの機種選び。
ではもう一度条件を。
・価格がなるべく10万円以内。
・フルHD(1920×1080,1080p)出力が可能。
Blu-rayで映画を観るときにフルに画質を引き出せなければ意味がない。
・投写距離100インチが3.6mで実現できそうなもの(投影位置調整機能があるか)
・映画に特化してそうなもの
もうこの時点で2016年当時は2機種に絞り込めた。
それがHT2050と実際に購入したHT3050。
HT2050、HT3050はCineHomeシリーズという正に僕にぴったりなシリーズ名まで付けられている。
では条件に対する2機種の対応度合いを見ていく。
はい、ということで価格以外はやはり上位機であるHT3050の方が僕にとっては最適だった。
完全に真正面から投写出来るとは限らないので上下しか台形補正がきかないのは怖い。
まあそれ以外はほぼ同じ、本体のスピーカーなんて最初から当てにしていなかったのでどうでもいい。
そこで輝度を比べると、むしろ低価格のHT2050の方が200ルーメン高い。
でも僕はそんなことよりHT3050がRec.709に対応しているということが重要だった。
Rec.709(正確にはBT.709)というのは色域(カラーの範囲)、ガンマ(輝度再現性)を定めた規格の一つ。
ちょっと難しいだが、映像制作者がこだわって色、輝度を決めてBlu-rayやDVDを制作しても、全てのプロジェクター、モニターでその色、輝度を再現してくれるとは限らない。
むしろそのプロジェクター、モニター毎に違う色で表示されてしまうのだ。
だがBlu-rayやDVDはこのRec.709を基準にして作られているので、Rec.709に対応しているプロジェクターだと映画製作者が意図した映像に近い色、輝度で映画を楽しむことが出来る。(可能性が高い)
これは映画をメインで楽しむ予定の僕には何より重要なスペックだった。
輝度なんて近年の製品は大体明るいんで(最低でも2000ルーメン以上)、真っ昼間に遮光しないでプロジェクターを使用しない限りそんなに重要な値じゃない。
むしろ家電量販店で3000ルーメン近いプロジェクターの映像を観た時、明るすぎて締りがないと思った。
ギラついているというか、4K液晶テレビの、鮮やかが故の気持ち悪さみたいなのを感じたのだ。
それよりコントラスト比の値の方が僕は重要だと思っていた。
15000:1という値はこの価格帯では高い方だったので全然OK。
すごく長い説明になってしまいましたがこうしてプロジェクターはBenQ HT3050に決定!
少し予算オーバーだったが、結果的に妥協しなくて良かった。
BenQ HT3050については別記事で詳しくレビューしたいと思う。
BenQ HT3550の後継機といえる4K HDRプロジェクターBenQ HT3550レビューはこちら
サラウンドヘッドホンシステム SONY MDR-HW700DSを選んだ理由
これはもうほとんど書くことがないが、僕が住んでいるのは賃貸、木造1ルームなんでスピーカーで大音量を流すわけにはいかず…
だからってせっかくの大画面で普通のイヤホンを有線接続して聞くなんて惨めなことだけはしたくない。
ということでもうプロジェクター本体より先にサラウンドヘッドホンにすると決めていた。
というかそれしか選択肢が残されてなかった。
いざ商品を選ぼうと思ったが、これももうほぼ迷わなかった。
まずワイヤレスサラウンドヘッドホンという時点でほとんど選択肢がないのだ。
需要ないのかなあ。
このSONY MDR-HW700DSはその中でもうダントツの評判の良さ。
何がすごいって発売は2013年だが、今だに映画を観るときのワイヤレスサラウンドヘッドホンシステムといえばこれなのだ。
それほど完成度が高いのだ。
後継機にあたると思われ期待されたSONY WH-L600が2018年発売されたが、まさかのスペックダウン。
音質や仕組みの詳しいことはあんまり興味ないんでどうでも良いんですが(サラウンド感や音質は良くなっているとのレビューが多い)、以下のクソ仕様。
・プロセッサとヘッドホンの接続無線が2.4GHz帯固定
・対応音声フォーマットがサラウンドの基本の基本Dolby Digital, DTSにしか対応していない。
・充電をしながら使用できない。
・ヘッドホンを増設できない→1人でしか使用できない
などなど、音質面以外では明らかに退化しているので後継機という位置づけではないようだ。
ということで2018年発売のSONY WH-L600に仕様を踏まえてSONY MDR-HW700DSの特徴をご紹介。
SONY MDR-HW700DSの特徴
SONY MDR-HW700DSの特徴
・Dolby TrueHD、DTS-HD High Resolution AudioなどBlu-ray映画(UHD Blu-rayではない)の高音質音声フォーマットに対応している。(約10種類以上の音声フォーマットに対応)
・プロセッサとヘッドホンの無線接続が2.4GHz帯/5GHz帯を切り替えて使える
・有線だが充電しながらでも使える
・別売りだが最大4台までヘッドホンを同時接続できる
・9.1ch 3D VPT(Virtualphones Technology)というよく分からないシステムにより、疑似ですが9.1chサラウンドの音場を再現できる
●豊富な対応音声フォーマット
Dolby TrueHD、DTS-HD High Resolution Audioなんてはっきり言って良く分からないが、とりあえずBlu-rayの高音質のサラウンドフォーマットに対応している。
詳しい対応音声フォーマットはSONY公式HPに掲載されている。
●2.4GHz帯/5GHz帯のデュアルバンド接続
そして2.4GHz帯/5GHz帯のデュアルバンド接続。
そもそもWi-Fi(無線LAN)で利用される電波には、2種類の周波数帯域がある、
それが2.4GHz帯と5GHz帯。
普段僕たちが家でネット接続する場合はおそらくほとんどの人が新しい規格である5GHz帯を使っているはずだ。
方や2.4GHz帯は古い規格なんでネット接続使用の割合は減っているものの、Bluetoothやコードレス電話、電子レンジなどたくさんの物で使用されちゃっている。
つまりヘッドホンの無線が片方にしか対応していないと干渉を受けた時、途切れやすくなってしまうのだ。
MDR-HW700DSのすごいところはこれを自動で切り替えるモードまで搭載していること。
それでも極稀に何かの干渉うければ途切れるけどね。
●充電しながら使える
そのままですがこれは重要だ。
ヘッドホンはUSB充電で約12時間使えるのだが、充電を忘れてしまうことがけっこうある。
そんなタイミングで映画を観ようとして、充電切れが起きた時、使用しながら充電できなかったらもう萎え萎えだ。
映画観る気すら失せてしまうで。
小さいことだがすごく便利。
付属のUSBケーブルも長いので快適に使える。
●4台まで増設可能
これもすごい機能。
せっかくの大画面を彼女や友人と楽しもうにもヘッドホンが1台しか接続できないとそもそも一緒に観れない。
もちろん別売りでそこそこお高いがMDR-HW700DSは4台まで同時にヘッドホンを接続できる。
僕は2個買い足したので、3人まで同時に楽しむことが出来る。
以上が僕が惹かれた特徴。
Amazonでの実際の購入金額約35000円はちょっと高いが、もうこれしかないというくらい映画鑑賞には最適なサラウンドヘッドホンシステムだ。
僕と同じような住環境での映画鑑賞には、プロジェクターがなかったとしてもすごくオススメ。
9.1chサラウンドヘッドホンSONY MDR-HW700DSの詳細はこちら
完成した6〜8畳用の賃貸ホームシアターの良かったところ
とにかく画面がでかい
まずなんと言ってもこれに尽きる。
投影する壁からほぼ真正面でプロジェクターを設置できたので、レンズシフトと光学ズームで、ほぼほぼきれいな長方形で投写することが出来た。
ほんのちょっとだけ台形補正はしたが。
それにより壁の限界まで投写でき、約120インチの大画面で映画を楽しむことが出来るようになった。
これが実際に投影している様子。
映っているのはフルHDのamazon fire TV stickのスクリーンセーバー。
真ん中にあるのはメンズSサイズのTシャツ。
ものすごい大きさじゃないですか?
心配していた壁への投写だが、家の壁は写真ように凹凸があるしやや黄色がかっている。
先程の写真を見てもらえれば分かるように、それでも全く気にならないほどキレイに映る(よーくみればもちろん分かるけど)。
コントラストが高く、ドットが見えにくいDLPプロジェクターのおかげだろう。
もう最初、壁に大画面が広がった瞬間は感動でちびりそうになった。
テンション上がってたくさんの人に連絡してしまった…
いつもはほとんど誰にも連絡しないのに…
また近くから観れるので、古めの映画館でしょぼい小さいスクリーンを遠くから眺めるよりよっぽど迫力がある!
と来た人はみんあ言ってくれる。
まさにホームシアターだ。
エセだけど。
明るくても観れる
僕の現在住んでいる部屋は奇跡的にベランダへ通じるデカイ窓にシャッターが付いているのでほぼ99%くらい遮光出来てしまう。
でもちょっとご飯食べながら大画面でドラマやバラエティ、youtube見たい、なんて時にいちいちシャッターまで閉めるの面倒なんで、遮光カーテン、シャッで遮光終わりだ。
だからけっこうカーテンの隙間から光漏れてくるのだが、全然観れる。
というかカーテン全開でもテレビ視聴くらいの、画にこだわらない用途なら十分実用的だ。
夜、部屋の中央のメインの白熱灯3つ点けても全然見える。
見えますし、見れますという感じだろうか。
鑑賞に耐えうるという意味だ。
なのでプロジェクターを選ぶ時、輝度を表すルーメンの値だけで判断するのは危険だと思う。
HT3050の2000ルーメンは最近の商品では低い方だが、全く問題にならないほど明るいから。
もちろん映画に没入して鑑賞したいなら遮光はかなり重要。
カーテンからの少しの光で画面の一部のコントラストが失われ、かなり気になってしまう。
僕の家ではプロジェクターの設置台を引っ掛けている小窓はカーテンをしていても隙間から光が漏れてくるときがある。
そこで洗濯バサミなどで窓枠とカーテンを挟み、隙間を極力なくしている。
下からの光はほとんど気にならないから、窓にシャッターなどがなくてもカーテンの上の隙間を僕のように洗濯バサミなどで塞いでしまえばかなり遮光できると思う。
もちろん遮光率の高いカーテンは必須だ。
音の方向が分かる!
初めてMDR-HW700DSを使用して映画を観た時、本当にびっくりした。
音質がいいかどうかは比べる対象がないので分からないが、なにより音の方向がなんとなくだがわかるのだ。
その時はBlu-rayの7.1chで設計された音声だったのだが、声がする方向、足音、爆発音などが大体どの方向で起きているか感じられるのにはすごく興奮した。
だんだん慣れてきちゃって最近は当たり前に感じてしまっているが、もう普通のイヤホン、ヘッドホンでは映画は観れない。
とにかく臨場感が半端ない。
完成した6〜8畳用の賃貸ホームシアターのイマイチなところ
ない。
こういうのはなにか悪いところも書かないといけないのだが、全然思いつかない…
心から現在の住環境における最高の映画鑑賞方法だと思う。
もちろんもっともっとお金をつぎ込めばより良くなるんだろうが、この時は15万円が突然の思いつきにかけられる最大の金額だった。
HT3050の最大のデメリットであるレインボーノイズも意識していた最初こそ見えていたが、今では意識しない限り全く見えなくなった。
見えなくなったというより、脳が意識しなくなったんだと思う。
なので単板式DLPプロジェクターを家電量販店などで、短時間の体験でレインボーノイズが見えたからといって断念するのは早いかもしれない。
まあここばかりは、見えなくなると言い切れないので断言はしないでおきますが…
まとめ
簡単に僕が作ったホームシアターを紹介しようと思ったのですがかなり長くなってしまったー
とにかくこの記事で僕が1番伝えたかったこと一つ。
家で100インチ以上の大画面で映画を観る感動は半端ないから是非やってみて!
はい、これだけ
もうとにかくそのデカさに興奮し、感動するはず。
やはり映画はでかい画面で観るのが正義だ。
40インチくらいのテレビで観るのとは、気づきが違う。
細部まで目がいくのだ。
今まで気づかなかったことに気づく。
そういう意味ではyoutubeなんかでアーティストのMVを見てみると面白い。
スマホやパソコンで見るのとは天と地の差。
というか映画をスマホで見んじゃねえ、バカヤロウ!!
と叫びたい…
けど世の中の人怖い…
それはさておき
プロジェクターについても投影方式など紹介したが、そういった数字のスペックを見ただけでは絶対分からない。
また本格的な暗室を設けた専門店で製品を体験できるならある程度判断できるかもしれないが、家電量販店などでは実際に使用する環境とは全然違うから、デモ機を見てもあまり参考にならないかもしれない。
ということでプロジェクター初心者はある程度信頼あるメーカーの安くても5万円以上のものを購入すれば、何であっても感動するし満足すると思う。
見慣れてくれば違いも分かってくると思うが、はじめは細かい色合いやコントラストの差なんて分からない。
ただamazonなどで売っているどこのメーカーか分からない格安プロジェクターには注意が必要。
僕の友人が2万円ほどのものを持っているが、とにかく色が良くない。
輝度も表記上ほどのルーメンはないと思う。
決して暗くはないがコントラストは低い。
安いから試しにという感じで2万円出すくらいなら、頑張ってもう少し出して信頼できるメーカーのものを買ったほうが安物買いの銭失いにならなくていいと思う。
amazonのレビューはサクラが多いというからね。
僕は現在のホームシアター環境に満足しているが、そろそろHT3050の型番的にも後継機に当たる4K HDRプロジェクターHT3550が発売するので(2019/5/30発売予定)、4K環境に移行していく予定。
だがまだまだ動画配信サイトの4Kコンテンツは少ないし、4Kを収録できるUHD Blu-rayソフトも高いし数が少ないから、映画鑑賞の主流はしばらくフルHDだといえそう。
あわせて読みたい
これから簡単にホームシアターを組んでみたい方の参考になれば幸いです。
おわり