映画『愛がなんだ』ネタバレ感想&解説!ラストはゾクッとさせられる!
(C)2019「愛がなんだ」製作委員会
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ただただ深川麻衣を見たいがために昨年鑑賞した『パンとバスと2度目のハツコイ』(2018)。

その感想は僕が書いた気持ち悪さ全開の記事を吐き気をもよおしながら読んでいただくとして、『パンとバスと2度目のハツコイ』の監督、今泉力哉最新作『愛がなんだ』が公開されました。

『愛がなんだ』てタイトルは「愛ってなんだ?」てことをインパクトあるように言い換えたのかなあ?なんて思ってました。
最近の邦画特有の助詞を変えた不可思議さを演出したタイトルなのかと。
と思ってちょっと検索したら角田光代の同名小説の映画化とのこと。
今泉さんて他人の小説原作モノでも監督するんだと驚きつつ、そのタイトルの意味を確かめたくなりました。

主演は岸井ゆきの成田凌

岸井ゆきのは出演作をあまりしっかり見た記憶はないんです。
役者としてはドラマをちら見して存在を知っているくらい。
でもいい空気感を持っている人だなあと思ってました。
それより何より彼女の魅力はそのインパクト大な顔だと思ってました。
奈良美智の作品から出てきたんじゃないかという顔してますよね?
知らない方は是非「奈良美智」で検索してほしいんですけど、むしろ岸井ゆきのをモデルに奈良美智は描いているんではないかとさえ思えてきます。
すごく印象的な顔面です。

主演ではないですが深川麻衣も出演するということで早速鑑賞してきた『愛がなんだ』。
テアトル新宿で鑑賞したんですが、平日の昼間なのにほぼ満席でした。
カップルとかより、若い女性同士とかが多かった印象。
成田凌目当てなんでしょうか。
僕からすれば成田凌より若葉竜也の方が魅力的なのになあなんて思いつつ、暗闇の中へ…

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映画『愛がなんだ』とは???

作品データはこんなかんじ

作品データ
製作年 2019年
製作国 日本
配給 エレファントハウス
上映時間 123分
映倫区分 G

スタッフ
監督
今泉力哉
原作
角田光代
脚本
澤井香織
今泉力哉
撮影
岩永洋
照明
加藤大輝
録音
根本飛鳥
美術
禪洲幸久
装飾
うてなまさたか
スタイリスト
馬場恭子
ヘアメイク
寺沢ルミ
編集
佐藤崇
音楽
ゲイリー芦屋
主題歌
Homecomings
助監督
八神隆治
制作担当
柴野淳

キャスト
岸井ゆきの / テルコ
成田凌 / マモル
深川麻衣 / 葉子
若葉竜也 / ナカハラ
穂志もえか
中島歩
片岡礼子
筒井真理子
江口のりこ / すみれ

解説
直木賞作家・角田光代の同名恋愛小説を、「パンとバスと2度目のハツコイ」「知らない、ふたり」の今泉力哉監督で映画化。「おじいちゃん、死んじゃったって。」の岸井ゆきの、「キセキ あの日のソビト」「ニワトリ★スター」の成田凌の共演でアラサー女性の片思い恋愛ドラマが展開する。28歳のOL山田テルコ。マモルに一目ぼれした5カ月前から、テルコの生活はマモル中心となってしまった。仕事中、真夜中と、どんな状況でもマモルが最優先。仕事を失いかけても、友だちから冷ややかな目で見られても、とにかくマモル一筋の毎日を送っていた。しかし、そんなテルコの熱い思いとは裏腹に、マモルはテルコにまったく恋愛感情がなく、マモルにとってテルコは単なる都合のいい女でしかなかった。テルコがマモルの部屋に泊まったことをきっかけに、2人は急接近したかに思えたが、ある日を境にマモルからの連絡が突然途絶えてしまう。

映画『愛がなんだ』のネタバレなしの見どころ紹介

主人公山田テルコ(岸井ゆきの)は、もうどうしようもないくらい田中マモル(成田凌)が好きなんですね。
仕事も全く手につかないくらい考えるのは、猫背でなんとも頼りないマモルのことばかり。
全てをマモルに捧げて尽くそうとするテルコを、マモルはこれまたどうしようもないくらい都合よく扱うんです。
ほんと僕から見ても最低です。
どんなに酷い扱いを受けても、ただまっすぐマモルだけを追いかける小さなテルコの姿は痛くて、切なくて、でもどこか滑稽でエネルギッシュで愛おしいんです。
そしてテルコの唯一の相談相手である友人葉子(深川麻衣)と、葉子に振り回される恋人のようで恋人じゃない中原(若葉竜也)、そしてマモルが恋するエキセントリックな女すみれ(江口のりこ)を交えて、物語は予想もしない方向に向かっていきます。

そんな誰しも経験したことがあるであろう切ない片思いを、今泉監督は独特のユーモアと間、抑えた演出で画面に爆発させています。

「もはや愛とか恋とかではない」
そんな盲目的にマモルを愛するテルコの日常を是非ご覧ください。
ではここからネタバレ感想を。
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映画『愛がなんだ』の感想&解説(ここからネタバレあり)

まずはうんこ度(このサイトではどのくらいつまらなかったかで評価しています。10.0=ダメ映画)

3.5/10  究極の苦しみから逃れるため最も過酷な道を選んだ女の映画

もはや「愛がなんだ」どころではない恐ろしい映画でした。

かなり切ないけどそれと同時に笑えてくる主人公テルコの日常が静かにゆるやかに描かれ、ずっと見続けられるなあと思わせてくれました。

岸井ゆきのの魅力が大きいですね。
スクリーンのこちら側にいる観客からすればテルコは盲目すぎて呆れてしまうくらいですが、そこがすごく愛しくも感じられて共感はできないことも多いけど応援はしたくなる。

そんな穏やかなペースで進んでいたはずの映画は終盤で静かに不穏な空気を纏うのでした。

世界とかいてタナカマモルと読む

いきなりラストの話ですが、涼しい顔しといて終盤は凄まじい映画でした。

ゆったりとした日常の描かれ方、分かるわーという細かい描写、長回しを多用した会話劇、唐突にはじまる超現実など原作物ではありますが、今泉節全開な映画だったんです。

なので途中から特に大きな事件はなく、いつもどおりなんとなく終わるんだろうと僕は予想していたんです。
大袈裟に区切らないことで、映画のその後も人生は続いていくんだろうなと感じさせてくれるところが今泉映画のいいところだなと。

ですがラストのナレーションとそのショットはともすればホラーに感じる人もいるであろう飛躍を見せてくれました。

現実離れしたことをなるべく避け、日常の延長線上で物語を紡ごうとする今泉力哉作品だからこそ、このラストの展開はより強くドキッとしました。

”私は今だに田中マモルではない”

「え、どういうこと???」

と一瞬で頭の中に「?」が89個くらい浮かびましたが、そのあとのラストショットで全て納得しました。

トンデモナイ女だと。

テルコが置かれる状況はすごく悲しいし、切ないし、痛々しいんですけど、岸井ゆきのが演じることで暗く感じないんです。
岸井ゆきのの柔らかで大らかな空気、やり取りの面白さやいい意味での軽さ、引き画の多用、感傷的な音楽の不在がその理由だと思うんです。

だからこのラストのナレーション、ショットに至るまで悲しさはそこまで感じないし、ラストショットの象との引き画はどこかコミカルです。
テルコも笑顔だし、その画だけ観るとほのぼのとした明るいラストに感じられます。
多分このラストショットは深く考えなければあまり暗い印象にはならないので、鑑賞後もみなさんわりと明るい雰囲気でした。
ちょっとギャグすれすれな展開ですしね。

でも僕はゾッとしましたよ。
エンドロール中得体の知れない怖さみたいなものを感じてましたから。
すごくサラッと人間の怖いところを見せられた気がします。

今泉さんを優しいおっとりした人だと思いこんで、ちょっと横柄な態度とったら、いきなり真顔で殴られた感じ。

1番怖い。

僕はこのテルコの行動が理解できるかと言えば理解は出来ません。
まあだからこそ怖かったわけですが。

なぜあんなに酷い男、田中マモルをそこまで愛せるのかは、他人である観客には分かりませんが、現実もそういうものですよね。
なんで好きなのかなんて全然分からない。
むしろ好きな理由が言えるうちは、それは愛とは言えないんじゃないか。

今かっこいいこと言ったんでもう一回言います。

“好きな理由が言えるうちは、それは愛とは言えないんじゃないか。”

かっこいいー

まあこれは人生30年生きてきて思い始めた僕の人生の真理なんですが、理由なんてもはやないんですよ。
とにかくテルコの世界はもはや田中マモルなんですね
田中マモルが宇宙なんです。
だから好きとか恋とか愛なんて超越してしまっている。
田中マモルと関係していなければもはや生命体ではない。

自分で書いてて絶好調よく分からなくなってますけど、そこまで行ったらもう残された道はそれだけだったんだろうなあという想像は出来ます。
だって田中マモルと繋がっていたいがために、他の男と付き合うかもしれないんですよ。
これほどの人生の苦しみがあるんだろうか。
いっそ一つになれたらこの苦しみから逃れられるんじゃないか、そんな気持ちは分からないでもない気がします。
というより”自分に振り向いてくれないあの人になれたら、自分に振り向けるのに”みたいな気持ちですね、僕が分かるのは。
テルコの場合はもはやそんな次元じゃない気がするのでやっぱり分からない。

愛がなんだってんだ、そんな誰かが定めた何かで私を縛らないで

そんなテルコの強がりにも似た叫びが聞こえてくるような気がします。

どうしても幸せには思えない…

切ないなあ…

若葉竜也の映画でした

誰が1番印象に残ったかと言われれば間違いなく中原役の若葉竜也でした。

顔もどちらかと言えばかっこいいはずなのに、中原みたいな根暗そうな役がハマるんですよね。
といってもそんなに彼の作品を見ているわけじゃないんですが、『南瓜とマヨネーズ』(2017)なんてあんまり印象に残っていなんですよ。
バンドマンの見た目かっこいいサイドの役だったんで。
それよりやはり『葛城事件』(2016)の事件を起こす次男役ですよね。
この時の雰囲気が中原にも生かされていたと思います。

単純に主要人物の中で1番観客に近い、応援したくなるキャラクターというだけではなく、画としての彼の存在は安心感、安定感があった気がします。
世界が1分後終わると聞いても、一切取り乱さないんじゃないかというような芯の強さみたいなものが出てて素晴らしかったですね。
中原をもっと見ていたいなあと思わせてくれましたよ。
主役でもいいんじゃないってくらい。

なんですかね、苦笑いがうまいんですかね。
だから顔が絶妙で良いんですよ。
弱々しいのに強さも感じる、気持ち悪いのにかっこよくも見える、そんな相反する2面性が見て取れて魅力的でした。

あと中原の場面はどれも名シーンでしたね。
深夜に葉子の写真を撮るシーン、大晦日葉子実家でのテルコと会話、別荘に行くことになる縁側でのやりとり、別荘でのスミレとのカメラの個数のやりとり、夜のコンビニ前でのテルコとの会話、そしてラストの個展での葉子との再会。
どれも笑いと切なさ、画としての美しさがあるいいシーンばかりでした。
特にテルコとのコンビニ前のやりとりはこの映画屈指の名シーンでしたね。
中原の「幸せになりたいっすね」の表情見た時は泣きそうになりました。
そしてその後のこの映画最大の謎と言っても過言ではない、テルコの暴言に対して道に唾を吐き捨てるところ。
あれはどういう気持ちだったんでしょうか?
今でも考えてしまうけど分かりません。
テルコの一体化願望の次にドキッとするシーンでした。

テルコの絶望的そうな未来に対して、中原の未来はなんとなく明るい兆しがあってよかったです。
このままいけばまた圧倒的支配を食らいそうですけど、中原はそれで幸せになれる気がしました。
間違いなく葉子は中原のことが好きですから。
甘えているだけで、離れようとするときっと葉子はなんだかんだ最後はついてくる気がしました。
一枚の写真に愛情総てを詰め込んで、消化しようとしていたってのも良かったですね。
それがラブレターになるという言葉のいらない映画的告白が素晴らしかったです。

深川麻衣の誠実さ

あんなに今泉監督の前作『パンとバスと2度目のハツコイ』の深川麻衣を褒めたんですが、ちょっとこの映画の葉子は微妙に感じてしまいました。

むしろ前作『パンとバスと2度目のハツコイ』が深川麻衣に当て書きされた役だったみたいなので雰囲気がマッチしすぎていたせいもあるのでしょうが、『愛がなんだ』では主要キャストの中で1番演技が浮ついていた気がします。
誠実で真面目が故に葉子に頑張ってなりきろうとしている気持ちが全面に出てしまっている印象。
おそらく自分と正反対な葉子にすり寄ってしまったんでしょう。
演技が「演技」として画面に定着してしまっていたと思います。
それってつまりこの映画に関していうと下手ってことなのかもしれません。

ちょっと残念でしたねー。
ハッキリ言って葉子役は深川麻衣ではなかった方が良かった気がします。

あ、でもラストの中原の撮った写真を見て、中原に振り返るところは良かったなあ。
喋らなければ物理的なフォルムとしては合っていたのかなあ…?

まあ

それでも可愛かったから良し。

鼻についたところ

前作『パンとバスと2度目のハツコイ』では何も感じなかった、今作と共通した今泉映画の要素なんですけど、やたら会話で恋愛観や格言じみた真理を言っている印象があって、なんか嫌だったんですよねえ。
どんなこと言ってたか見事に記憶が空っぽなんですけど、そんな印象があります。
あ、特に弁当食べる同僚の女の子なんてテルコの恋愛観なんかを語らせるためだけのキャラクターみたいなのが全開で嫌でした。
もしかしたら全て原作にあるのかもしれませんけど、まあ単純に会話多すぎってところからスタートした嫌悪感なのかもしれません。

マモルがテルコにうどんを作る終盤の部屋での会話は、長回しによる場の緊張感などが良かったんですけど、それ以外のシーンは場の空気、雰囲気より会話の内容の面白さを全面に出そうとしている気がしたんです。
別に面白いから良いんですけど、今回は不思議と鼻についたんですよ。
どうも僕は会話劇に抵抗がありまして、それわざわざ映画でやる??って思って見てしまうんです。
そんなこと言ってたら邦画なんて観れない気もしますが…

会話だけじゃなくもっと場の空気みたいなのを重視した演出に寄っても良いんじゃないかなあと思いました。
今泉さんの作る空気感ならそれだけでも伝わるものがあるし、笑えると思うんです。
でもやっぱり台詞で言って分かりやすくしないとうるさいやつがいるのかなあ。
蒸発してしまえばいいのに、そんなやつ。

リトルテルコ

また嫌だったところに話になってしまうのですが、テルコの心の葛藤を表した小さい頃のテルコが嫌いでした。

まずあの子役の子には悪んですけど、ド下手でしたよね?

20年以上前の演技でしたよ、あれ。
『木曜の怪談』みたいな。

そしてちょっと登場回数が多かったですね。
現実と心の中の葛藤が融合した、現実と非現実の狭間みたいな不思議なシーンも今泉さんの特徴だと思うんですが、使いすぎだと思いました。
なんか嫌いでしたねー。
僕が編集者ならごっそりカットしてやりましたよ。
特にお風呂の3ショット嫌でしたねー。
邦画特有の嫌いな空気が出てました。
あんなに出さなくてもテルコの心の中は想像できますから。
特に視覚的にも面白くもないし。

江口のりこ???

この映画のすごいところの一つが、マモルが惚れる女すみれを江口のりこに演じさせたことです。
原作知らないんで原作のイメージに合っているのかもしれませんが、まず普通な男の感覚でいくと、全力で愛してくれる岸井ゆきのを完全無視してまで愛する高嶺の花的存在として江口のりこは使わないと思うんですよ。
これは間違いなく人によるとは思いますけど、アンケートとったら8割の男は僕に同意してくれるんじゃないかと。

「ガサツで酒飲みすぎて肌が荒れるところも全部好き」とマモルは言っていましたが、それにしたって僕なら素材としてはかなり美人な女優さんを姉御肌な感じにして化粧、衣装で崩して使ってしまうと思うんです。
多分僕だけじゃなく多くの人が。

それを江口のりこ。

すごいなあ…

絶対思いつかない。

江口のりこだからこそ、恋愛の難しさ、不条理さ、弱肉強食具合が強調されたんだと思いますけど、普通怖いですよ。
すみれ役を江口のりこにするのって。

だってはじめ???でしたもん。

え、この女のこと好きなの???って。

どこがいいんだよって。

そのちょっと変わったマモルの感覚、ズレが面白さに繋がっていると途中で分かりますけど、制作側からすればかなり不安だと思います。

これ伝わるかなあ…って。

江口のりこ自体は江口のりこ感全開でしたね。
もうまんまいつもどおりという感じ。
今泉さんはほとんど演出しなかったらしいですけど、もう少しなんか言ったほうがよかったと僕は思いますよ。
やっぱり完全に浮いてましたから、存在が。

面白い女優さんですけど、何やっても「江口のりこ」になってきてしまってますよね。
せっかくだからもっと違う演技にしれみればよかったのに。
引き出し少なって思いましたよ。

ラップは惜しかった

すみれとマモルの飲みに呼び出された挙げ句、マモルに苦手なところまで指摘されるという地獄展開の超長回しショットのクライマックスがテルコのラップでした。

なかなか心に引っかかるいいシーンなんですよ。

この映画のハイライトの一つだと思うんです。

心のもやもやをラップにして吐き出すわけですが、岸井ゆきのがカメラを見ないように必死になっている感じがすごく気になってしまったんですよー。
うわー長く回してんなーて思うと、そういう撮影のことが気になりだしちゃいます。

あまりに不自然にキョロキョロしてましたけど、あれはいっそカメラ目線になっても良かったと思うんですよね。
その後も突然現実かどうか分からないショットにたどり着くわけなんで、カメラ目線になって第4の壁を超えてきてもここは不自然じゃなかったし、もっと切実に伝わってきたかなあと思いました。

なんか中途半端で名シーンになりそうで、なってなかったです。

おわりに

ずっと見てられると思えるシーンが多いんだけど、それと同じくらいあざとくて嫌いなシーンも多くて、どっちつかずな気持ちです。

面白かったんですけど、好きでも嫌いでもない映画という。

テルコのこともどう捉えていいのか考えれば考えるほど分からないですね。

テルコの気持ちは愛とか恋とか超越してるようで、でもやはりそういったものとは違うベクトルの感情なんじゃないかとか。

ここで突然マモルがテルコの方に振り向いたら、テルコはどうなるんだろうと思うんですよ。

そしたらマモルへの執着はいきなりスッキリ消えるんじゃないのかと。

そんな気がするんです。

世界が自分のものになったら、きっと人間は生きる目的なくなりますよね。

苦しくて苦しくてしょうがないんだけど、一体化しようとするその行動こそがテルコに生きている意味、実感を与えているのかなあと。

愛って無償ぽい言い方するけど、実は結局自分がそうしたいから行動した結果だったりすると思うんです。
だからそういう意味では、やはり一体化願望はテルコにとっての愛というものだったのかなあとも思ったり。

結果、一周回って普通な感想に落ち着くという。

 

最後に

やけに岸井ゆきのは不自然に胸を隠してましたよね。

無駄に出す必要はないですけど、あの場面では見えてるべきだったと思います。

ちょっと気になりましたよねー事務所NGでしょうか。

「いやここは出します、出すべきです、このシーンは!むしろ出したい!!」って本人に主張してもらいたかったですよ。

絶対作品的に出さないとダメなシーンてあると思うんです。

それをできるかどうかって表現者としてでかい要素ですよ。

そんな女優が日本にも増えてほしいなー。

おわり。

 

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