映画『さよならくちびる』最後は解散するのか?ネタバレ解説&評価
C)2019「さよならくちびる」製作委員会

 

テレビのバラエティに小松菜奈と門脇麦が出演して宣伝していたのを見て知った『さよならくちびる』。

まあよくあるバンド系の青臭い映画ぽいし、なにより門脇麦の顔が苦手すぎて観ることはないなと放置していた。

でもなにか映画館に映画を観に行かねばと使命感に駆られて、作品を調べてみると監督がなんと塩田明彦

 

正直監督作は商業デビュー作『月光の囁き』(1999)やまだ幼さが残る宮﨑あおいが主演した『害虫』(2002)くらいしか好きではないのだけど、塩田さんの著書『映画術 その演出はなぜ心をつかむのか』は名著だ。

これは大変勉強になる。

初めて知る映画の観方、演出方法もあれば、自然になんとなくしていた観方を言葉で読むことで明快になったりと、すごく映画に対してレベルアップした気にさせてくれる(勘違いさせてくれる)本だ。

良いのか悪いのか分からない書き方してるけど、映画の観方が分からないとかもっと映画を勉強したい!って方にはとにかくオススメだ。

実際の映画を題材に画像もふんだんに使われてて分かりやすいですし。

 

ということで塩田さんにとって久しぶりのメジャーぽい作品だし、ジワジワすごいヒット作となっている『愛がなんだ』に出ていた成田凌もいるみたいなので観に行ってきた。

他にもたくさん観たいのあったんですけど、終わりそうだったんでね。

映画『さよならくちびる』とは???(まだネタバレなし)

 

作品データ
製作年 2019年
製作国 日本
配給 ギャガ
上映時間 116分
映倫区分 G

スタッフ
監督
塩田明彦
原案
塩田明彦
脚本
塩田明彦
製作
依田巽
中西一雄
定井勇二
エグゼクティブプロデューサー
小竹里美
企画
瀬戸麻理子
プロデュース
瀬戸麻理子
プロデューサー
根岸洋之
高橋尚子
音楽プロデューサー
北原京子
協力プロデューサー
村野英司
ラインプロデューサー
大日方教史
撮影
四宮秀俊
照明
秋山恵二郎
録音
鶴巻仁
美術
竹内公一
装飾
石田満美
スタイリスト
伊賀大介
ヘアメイク
倉田明美
編集
佐藤崇
サウンドエディター
伊東晃
音楽
きだしゅんすけ
主題歌プロデュース
秦基博
挿入歌
あいみょん

キャスト
小松菜奈 / 西野玲緒(レオ)
門脇麦 / 久澄春子(ハル)
成田凌 / 志摩一郎(シマ)
篠山輝信
松本まりか
新谷ゆづみ
日高麻鈴
青柳尊哉
松浦祐也
篠原ゆき子
マキタスポーツ

解説
「黄泉がえり」「どろろ」の塩田明彦監督が、小松菜奈と門脇麦をダブル主演に迎え、居場所を求める若者たちの恋と青春をオリジナル脚本で描いた音楽ロードムービー。インディーズ音楽シーンでにわかに話題を集めただけの2人組女性ユニット「ハルレオ」のハルとレオは、それぞれの道へ進むため解散を決める。2人はサポート役であるローディの青年シマとともに日本縦断の解散ツアーに出るが、レオはシマに、シマはハルに思いを寄せており、ハルもまたレオに友情を越えた感情を抱いていた。複雑な思いを胸に秘めながら、各地でステージを重ねていくハルレオだったが……。レオを小松、ハルを門脇、シマを「愛がなんだ」「ビブリア古書堂の事件手帖」の成田凌が演じる。「ハルレオ」が歌う主題歌プロデュースを秦基博、挿入歌の作詞・作曲をあいみょんと、それぞれ人気ミュージシャンが楽曲を手がけた。

映画『さよならくちびる』のみどころと監督、キャスト

僕としては塩田明彦監督、久しぶりの正統なメジャー作品公開というところを、一番のオススメポイントとしたいところだけど、失礼ながらそれで観に行く人は少ないだろう。

 

まあでも軽く塩田さんの紹介を。

塩田監督は立教大学自主映画制作サークル「S.P.P」で先輩にあたる黒沢清監督(『cure』、『回路』、『散歩する侵略者』など)や万田邦敏(『unloved』、『接吻』など)と共に自主映画を作っていた人で、その頃立教大学で一般教養としての映画論講義をしていた蓮實重彦の影響を受けた一派として括られることが多い人だ。

青山真治や周防正行なんかもその括り。

その後ぴあフィルムフェスティバル入選を経てデビューし、有名どころでいうと『害虫』、『黄泉がえり』、『カナリア』、『どろろ』などを監督している。

そんなに作品数が多い監督ではない。

 

僕は黒沢清監督が好きなのでその繋がりから作品を観ていたけど、冒頭に書いた通り特別好きな監督ではなかった。

キャリアの早いうちに『黄泉がえり』なんて作品撮ってしまったし。

でも塩田さんの著書『映画術 その演出はなぜ心をつかむのか』を読んでからは、こんなに映画を知っている人が作る映画はちゃんと観ないとダメだなと思った。

個人的に塩田さんは若い女の子を撮る時に本領を発揮すると思っている。

そう書くとこのご時世、良からぬ疑いをかけられそうだけど、まあ事実僕が好きな『月光の囁き』も『害虫』も思春期の女の子が主役だ。

今作『さよならくちびる』の主人公も学生ではないけど、若い女の子2人ということで、その時期特有の空気感、関係性、苛立ちなんかをうまく画面に捉えている。

青春音楽モノということで、てっきり原作モノなのかと思いきや、塩田さんオリジナル作品だ。

塩田さんがやりたかったものというのもポイント。

 

とまあ塩田さんをプッシュしたけど、やはり本作の見どころは出演者3人と彼らが奏でる音楽だろう。

個人的に美人とは思えないけど妙に色気と存在感がすごいと思う小松菜奈がレオ、個人的に顔が大嫌いだけど演技は巧いと思う門脇麦がハルを演じ、孤独な2人が出会いユニット「ハルレオ」として音楽活動を開始する。

ハルが作詞作曲をする「ハルレオ」の歌に惚れ込んでローディー(簡単に言うとアーティストのサポート全般をする人)として活動を供にするシマを成田凌が演じており、彼を交えたユニット内の複雑な三角関係が順調だった「ハルレオ」をやがて解散へと向かわせる。

冷え切った人間関係のまま解散ツアーへと旅立つ3人の行く末に待つものとは…

 

簡単に言うとそんな感じの特に派手なことは起きないバンドモノロードムービーといった感じ。

ジープで日本全国解散ツアーをする3人の様子と、3人の出会いから解散ツアーまでの過去の出来事が並行して描かれる。

そして「ハルレオ」が劇中で歌う主題歌を秦基博、挿入歌2曲をあいみょんが手がけており、実際に小松菜奈、門脇麦がギターを弾き歌っている。

この嘘のない出演者自身が演じる各地でのライブシーンが大きな見どころの一つです。

これ以上見どころ思いつかないので感想を!

すぐネタバレしてますのでご注意を!

 

映画『さよならくちびる』の感想&評価(いきなりネタバレあり

『さよならくちびる』4.5/10うんこ (10うんこ=クソ映画)
え、解散しないの?という映画

 

突然結末に触れているけど、結局あっさりハルレオは解散しないって方向に落ち着いたっぽいのだ。(後述するけど、別解釈あり)

え!?っと思わずにいられない。

ファーストカットから解散ツアーに出発する様子を描いて、決定した解散に向けて三人はどんな終わりの時間を過ごし、どんな気持ちでいるのだろうかということをこちらは観て考える。

それをめちゃめちゃあっさり解散しませーんみたいなノリの展開になり、唖然とした。

 

こっちだって多少はハル、レオ、シマに感情移入しているから、解散しなければいいのになあって気持ちはないわけではない。

でもそれとこの結末は別の話だ。

終わりの切なさ、やるせなさを感じていた僕の気持ちを全て返せ。

今まで僕は何を見せられていたんだろう状態に陥ってしまった。

映画『さよならくちびる』解散についての解釈

映画のラストは解散ツアーを無事やりとげた三人が、活動をスタートさせた場所と同じ高架下に戻ってくる。

そしてシマが「もうこれで俺はお前らのローディーでもなんでもないから、お前ら自分で荷物降ろして帰れ」みたいなことを言い、ハルとレオは無言で車から降り荷物を持って歩きだす。

しばらくして違う方向に歩いていくのだが、カットが変わり車内のシマが車を出そうとすると突然2人が再び乗ってきて、「はあああ?おまえら、ふざけんなよ!」「あーお腹空いた、とりあえずどっかにご飯行こう」みたいな話をして車を出して終わる。

 

この展開に僕は本気でシマよりふざけんなと思ったわけだ。

だってこの話って本当に解散してくれないと、この2時間何を見せられていたんだろうって気がしてならないと思うのだ。

あそこまで悪化してしまった関係で、本当は解散なんかしたくないんでしょうけど、それでも解散ツアーに出て、その過程で特に目に見えるような何か変化があったわけじゃないのに、たった何十メートル歩いて解散取り消しって展開は納得できなかった。

 

解散という結末を迎えると分かっている人間たちの揺らぎや関係性の変化なんかが、この物語の解散ツアーという設定の肝なわけで、解散しない未来があるにしろこの映画内の時間ではそうして欲しくなかった。

急激に映画の格が落ちた気がする。

まあそれまでもそんなに面白いわけではなかったけど…

なんでこれ撮りたかったんだろ…

 

このラストで気になったのは撮り方だ。

2人が車から降りて別々の方向に歩いていく様子を、カメラは車の後方から引きでワンカットで収める。

その後車内のシマの様子にカットが変わりしばらくして2人が乗り込んでくるという撮り方をしている。

この再び車にハル、レオが戻ってくるという展開なら、車を降りて画面外にハル、レオが消えた後そのまま小さく車だけを映し続けた後、ハル、レオが再び同じ画面にインしてくる撮り方の方が絶対良かったと思うのだ。

ポツンと残る車の画でシマの気持ちを想像出来るし、カット割らないで実時間を大切にすることで2人が確かに戻ってきたんだということを強調できる気がする。

 

それをやらなかった、カットを割ったというのはなんでだろうと疑問に思った。

ちょっと考えてみて思いつくのは、勝手な想像だけど、この車内に切り替わってからの展開は幻なのかなあと。

誰が思い描いた幻なのかはわからないけど、3人全員が心の中で望んでいた未来だったのかなあと。

そう考えるとラストの車中でもやけに大袈裟な成田凌の演技にもちょっと納得がいく気がする。

 

でもこの解釈でいくと今までブツクサ言ったモヤモヤは晴れる気がするけど、違う意味でまたモヤモヤしてくる…

まあどちらかと言えばこの幻解釈の方が好きなんで、そう思うことにします。

「ハルレオ」が実際に歌う楽曲

この映画の曲を聞いて面白かったのは、秦基博とあいみょんの作った歌の違いがはっきり分かるところだった。

僕は事前に2人から楽曲提供を受けているとしか情報を入れてなかったのだけど、ハルレオが演奏する楽曲を聞くと全然違う。

まあ当たり前な話なんだろうけど、僕は音楽に疎いのでそれでも歌い手が同じでも分かるって、やはり売れているアーティストには彼らにしかないそれぞれの特徴あるんだなあとエンドロールで答え合わせをしながら思った。

 

映画上はハルが一人で作詞作曲した曲という設定なので、作り手としては同じ人間が作った曲に聞こえるように注意したらしいけど、これがびっくりするくらい全然違う。

ものすごい素人な僕の印象としては秦基博が作った主題歌はとてもきれいだ。

柔らかな太陽光が差し込む草原でワンピース着ながら歌うイメージ。

すごくキレイにまとめてきている感じ。

頭の「体温の〜」て歌詞がもう秦基博っぽい。

完成度が高くてちょっと面白味には欠けているんだけどいい曲だと思った。

 

で対するあいみょんが作った挿入歌2曲は泥臭い感じ。

地方の商店街で夜にぼろぼろのオーバーオールを着ながら歌っているイメージ。

あいみょんは彼女の世代がなかなか聞かない昔の歌謡曲などから影響を受けているそうで、それがよく分かるような曲調だ。

ちょっとダサくて芋臭い感じがするところが良かった。

 

そしてそれを歌う門脇麦と小松菜奈に関してだけど、この映画で彼女らの演奏、歌声はものすごく重要なわけだ。

僕は基本的にピアノのような全然分からないものを除けば、吹き替えされるとものすごく冷めてしまう。

ちゃんと演者自らがやっていてもそれが明らかに設定より低いレベルだと、もう映画の物語とかそういう次元以前にげんなりしてしまう。

ギターは全然分からないけど、歌なんてめちゃくちゃ分かりやすい要素だからけっこう構えていた。

 

結果的にはすごく上手かった。

まあ上手かったのかはやっぱ分からないけど、最低限のレベルではあったんじゃないかと。

すごく練習したんだろうなあという点で好感が持てた。

映画を観ていても結局ハルレオがどの程度売れていたのかはよく分からないけど、一部には熱心なファンがいる程度のインディーズっていう設定なら納得出来るレベルだった。

曲や詞、彼女らの存在感でファンが付いてきてるってことで。

あいみょんの作った歌の方は曲調も相まってすごく昔っぽくて、70年代のフォークデュオなんじゃないかというダサい感じが漂ってて、映画の設定的には大丈夫なのかと心配になったけど、そこがまた良かったのかもしれない。

 

それにしても繰り返しになるが、門脇麦の顔はどうしても好きになれないんだけど、歌に関しては非常に上手かった。

小松菜奈がそうでもないので際立ったのかもしれないけど、まず声が綺麗。

心地良かった。

目を瞑れば…

どうも顔の美しさと歌声の美しさは反比例らしい。

怒られるかな。

 



『さよならくちびる』と心理描写

この映画は最後まで決定的な解散に至った理由も解散を回避する(のかもしれない)理由も描かれない。

分かりやすい心理描写、説明は特にない。

だから解散ツアーをこなす様子とそれに挟まれる過去の実際の出来事の断片から想像していくしかない。

 

塩田監督は登場人物の明快な心理説明が映画をつまらなくすると考えている。

つまり”こういう心理だからこう行動したんだという、説明的な描写をすることで映画がステレオタイプな画一化されたものになってしまう恐れがあり、映画個別の驚きなどに欠けてしまう”ということだ。

 

その代わりこの映画ではハルが作った3曲の歌でその内面を想像する手がかりとしている。

ハルは歌にしか、作品にしか自分が言いたいことを込められないのだ。

レオも歌うことでしか自分を表現できない。

正直僕はこの3人のような複雑な境遇に陥った記憶もないので、解散という終焉に向かう3人の愛憎入り交じる気持ちに真に寄り添うことはできない。

まあ好きだからこそ憎い、好きだからこそ終わらせるしかないみたいな破壊衝動にも似た気持ちくらいはなんとなく分かる。

終わりに向かうなんとも言えない感情。

そこで何度も歌われる『さよならくちびる』。

べつに心にグッとくるわけでもなかったけど、映画として上手いなあと思った。

『さよならくちびる』は色んな解釈ができそうな歌詞になっていて、ハルレオの心の叫びを一番表現したものなんだろうけど、不思議と悲壮感はなくむしろ前向きに聞こえるのだ。

歌詞的にも「くちびる」ってのは唇とも歌とも、「作品」ともとれる。

「ハルレオ」、そして憧れかつ愛する存在であるレオとの時間など自分の全てを捧げた、というか自分の分身といっても過言ではない「曲」たちと決別し、新たなスタートを踏み出そうとしているように僕には聞こえる。

その人生全てがつまった曲に対する思いがあるから、ツアー最後の演奏はより一層素晴らしい演奏になったんだと思う。

まあそこまで演出でクライマックス感は出してないし、それが良かったんですが。

 

なので僕の解釈でいうとやっぱり解散してもらわないと締まらないのだ。

やっぱり解散しませーんなんて軽いノリになられちゃあ全てが茶番になってしまう。

やっぱり最後は皆の一晩の夢くらいの解釈がスッキリする。

良かったところと嫌いなところ

どこか夢みたいなロケ場所が良かった。

レオがシマに迫る森や、レオとシマが居合わせるレコードショップその後の田舎道。

またありがちだけどコインランドリーはなぜか心が動かされる舞台だ。

 

一番良かった画はやはり大型の黒いJEEPに乗るハルとレオ2人だけの画。

華奢な少女(と呼べないかもしれないが)2人と大型の車のギャップとその疾走感は非常に気持ち良かった。

なので途中もっとシマがいなくても良かったなあって思う。

 

とはいえそのシマを演じる成田凌が良かった。

『愛がなんだ』なんてかなりダメダメな役だったし、上手い気もするんだけど、これまであまり魅力がわからなかった。

でも今作のシマはハマってたと思う。

一度自らの夢を諦めた30前後の男の退廃感みたいな色気がすごく出ていた気する。

またスタイリストの伊賀大介が選ぶ服がどれも雰囲気にぴったりで良かった。

 

けっこう前に観たから良かっところはあまり思い出せないんだけど、嫌いだったところは覚えている。

まず過去への入り方。

車の中でシマとハルが会話をし「今日はハルがレオに初めて声をかけた日」みたいなことを言った後に、その出会いに繋がるわけだけど、あまりに古臭い流れでダサーーーーと思った。

なんであんなにベッタベタな流れにしたんだろうと。

その他の過去の描写はこれが現在なのか過去なのかよく観てないと混乱するくらい自然に差し込まれるのに、最初だけやたら孤立している気がした。

 

あとはファンの女子高生か中学生の2人組。

嫌いだったー、あれ。

インタビュー中にいきなり歌い出すのが本当に嫌いだった。

声優みたいなアニメ声だして歌うのだ。

ちょっと浮きすぎてて本当に邪魔だった、あれは。

 

あとテレビだかラジオだかのインタビューシーン。

松本まりかがハルレオにインタビューしているんだけど、あの場であんなにあからさまに差別するインタビュアーいないだろう。

そして速攻で怒って帰るレオ。

コメディ要素を持たせたかったとしても全然面白くなかったし、レオの内面を表現したかったんでしょうけど、すごく稚拙なシーンだと思った。

嫌いだったなあー。

おわりに

塩田監督作としてけっこう期待して観たんですけど、色んな意味で僕にはあまり合わなかった。

決して面白くないわけではなかったと思うんだけど、ちょっと爽やかすぎるというか青臭すぎたというか。

ハルレオのキャラ的にも設定的にも、もうちょい毒っ気がある展開の方が設定も生きてよかったと思う。

 

まあでも『映画術』の中に書かれているような動線などに関する演出についても、あまり気にすることが出来なかったからもう一回観ようと思っている。

おわり