ただただ深川麻衣を見たいがために昨年鑑賞した『パンとバスと2度目のハツコイ』(2018)。
その感想は僕が書いたクソ気持ち悪い記事を読んでいただくとして、『パンとバスと2度目のハツコイ』の監督、今泉力哉最新作『愛がなんだ』が公開された。
『愛がなんだ』てタイトルは「愛ってなんだ?」てことをインパクトあるように言い換えたのか?なんて思っていた。
最近の邦画特有の助詞を変えた不可思議さを演出したタイトルなのかと。
と思ってちょっと検索したら角田光代の同名小説の映画化とのこと。
今泉さんて他人の小説原作モノでも監督するんだと驚きつつ、そのタイトルの意味を確かめたくなった。
主演は岸井ゆきのと成田凌。
岸井ゆきのは出演作をあまりしっかり見た記憶がない。
役者としてはドラマをちら見して存在を知っているくらい。
だがあのインパクト大な顔は忘れられない。
奈良美智の作品から出てきたんじゃないかという顔をしている。
知らない方は是非「奈良美智」で検索してほしいんですけど、むしろ岸井ゆきのをモデルに奈良美智は描いているんではないかとさえ思えてくる。
すごく印象的な顔面だ。
主演ではないが深川麻衣も出演するということで早速鑑賞してきた『愛がなんだ』。
テアトル新宿で鑑賞したのだが、平日の昼間なのにほぼ満席。
カップルとかより、若い女性同士とかが多かった印象。
成田凌目当てなんだろうか。
僕からすれば成田凌より若葉竜也の方が魅力的なのになあなんて思いつつ、暗闇の中へ…
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映画『愛がなんだ』とは???
作品データはこんなかんじ
作品データ
製作年 2019年
製作国 日本
配給 エレファントハウス
上映時間 123分
映倫区分 Gスタッフ
監督
今泉力哉
原作
角田光代
脚本
澤井香織
今泉力哉
撮影
岩永洋
照明
加藤大輝キャスト
岸井ゆきの / テルコ
成田凌 / マモル
深川麻衣 / 葉子
若葉竜也 / ナカハラ
穂志もえか
中島歩
片岡礼子
筒井真理子
江口のりこ / すみれ解説
直木賞作家・角田光代の同名恋愛小説を、「パンとバスと2度目のハツコイ」「知らない、ふたり」の今泉力哉監督で映画化。「おじいちゃん、死んじゃったって。」の岸井ゆきの、「キセキ あの日のソビト」「ニワトリ★スター」の成田凌の共演でアラサー女性の片思い恋愛ドラマが展開する。28歳のOL山田テルコ。マモルに一目ぼれした5カ月前から、テルコの生活はマモル中心となってしまった。仕事中、真夜中と、どんな状況でもマモルが最優先。仕事を失いかけても、友だちから冷ややかな目で見られても、とにかくマモル一筋の毎日を送っていた。しかし、そんなテルコの熱い思いとは裏腹に、マモルはテルコにまったく恋愛感情がなく、マモルにとってテルコは単なる都合のいい女でしかなかった。テルコがマモルの部屋に泊まったことをきっかけに、2人は急接近したかに思えたが、ある日を境にマモルからの連絡が突然途絶えてしまう。
映画『愛がなんだ』のネタバレなしの見どころ紹介
映画『愛がなんだ』の感想&解説(ここからネタバレあり)
『愛がなんだ』3.5/10うんこ (10うんこ=クソ映画)
究極の苦しみから逃れるため最も過酷な道を選んだ女の映画
もはや「愛がなんだ」どころではない恐ろしい映画だった。
かなり切ないけどそれと同時に笑えてくる主人公テルコの日常が静かにゆるやかに描かれ、ずっと見続けられるなあと思わせてくれる。
岸井ゆきのの魅力が大きいんだと思う。
スクリーンのこちら側にいる観客からすればテルコは盲目すぎて呆れてしまうくらいだが、そこがすごく愛しくも感じられて共感はできないことも多いが応援はしたくなる。
そんな穏やかなペースで進んでいたはずの映画は終盤で静かに不穏な空気を纏うのだった。
世界とかいてタナカマモルと読む
いきなりラストの話だが、涼しい顔しといて終盤は凄まじい映画だった。
ゆったりとした日常の描かれ方、分かるわーという細かい描写、長回しを多用した会話劇、唐突にはじまる超現実など原作物でありながら、今泉節全開な映画だった。
なので途中から特に大きな事件はなく、いつもどおりなんとなく終わるんだろうと僕は予想していた。
大袈裟に区切らないことで、映画のその後も人生は続いていくんだろうなと感じさせてくれるところが今泉映画のいいところだなと。
だがラストのナレーションとそのショットはともすればホラーに感じる人もいるであろう飛躍を見せてくれる。
現実離れしたことをなるべく避け、日常の延長線上で物語を紡ごうとする今泉力哉作品だからこそ、このラストの展開はより強くドキッとさせられる。
”私は今だに田中マモルではない”
「ん、どういうことだ?」
と一瞬で頭の中が「?」で埋め尽くされるが、そのあとのラストショットで全て納得した。
トンデモナイ女だと。
テルコが置かれる状況はすごく悲しいし、切ないし、痛々しいが、岸井ゆきのが演じることでそこまで暗く感じない。
岸井ゆきのの柔らかで大らかな空気、やり取りの面白さやいい意味での軽さ、引き画の多用、感傷的な音楽の不在がその理由だと思う。
だからこのラストのナレーション、ショットに至るまで悲しさはそこまで感じないし、ラストショットの象との引き画はどこかコミカルですらある。
テルコも笑顔だし、その画だけ観るとほのぼのとした明るいラストにも見える。
多分このラストショットは深く考えなければあまり暗い印象にはならないので、鑑賞後も皆わりと明るい雰囲気だった。
ちょっとギャグすれすれな展開だとも言える。
だが僕はゾッとした。
エンドロール中得体の知れない怖さみたいなものを感じていた。
すごくサラッと人間の怖いところを見せられた気がしたのだ。
今泉さんを見た目から優しいおっとりした人だと思いこんで、ちょっと横柄な態度とったら、いきなり真顔で殴られた感じ。
1番怖い。
僕はこのテルコの行動が理解できるかと言えば理解は出来ない。
まあだからこそ怖かったわけだが。
なぜあんなに酷い男、田中マモルをそこまで愛せるのかは、他人である観客には分からないが、現実もそういうものだ。
なんで好きなのかなんて全然分からない。
むしろ好きな理由が言えるうちは、それは愛とは言えないんじゃないか。
今かっこいいこと言ったんでもう一回言っとこー。
"好きな理由が言えるうちは、それは愛とは言えないんじゃないか。"
かっこいい
まあこれは人生30年生きてきて思い始めた僕の人生の真理だが、理由なんてもはやない。
とにかくテルコの世界はもはや田中マモルなのだ。
田中マモルが宇宙。
だから好きとか恋とか愛なんて超越してしまっている。
田中マモルと関係していなければもはや生命体ではない。
自分で書いてて絶好調よく分からなくなっているが、そこまで行ったらもう残された道はそれだけだったんだろうなあという想像は出来る。
なにせ田中マモルと繋がっていたいがために、他の男と付き合うかもしれないのだ。
異常。
これほどの人生の苦しみがあるんだろうか。
いっそ一つになれたらこの苦しみから逃れられるんじゃないか、そんな気持ちは分からないでもない気がするから怖い。
というより"自分に振り向いてくれないあの人になれたら、自分に振り向けるのに"みたいな気持ちかなあ、僕が分かるのは。
テルコの場合はもはやそんな次元じゃないんだろう。
「愛がなんだってんだ、そんな誰かが定めた何かで私を縛らないで」
そんなテルコの強がりにも似た叫びが聞こえてくる。
だが
どうしても幸せには思えない…
切ないなあ…
『愛がなんだ』は若葉竜也の映画
誰が1番印象に残ったかと言われれば間違いなく中原役の若葉竜也。
顔もどちらかと言えばかっこいいはずなのに、中原みたいな根暗そうな役がハマる。
といってもそんなに彼の作品を見ているわけじゃないし、最近観た『南瓜とマヨネーズ』(2017)なんてほとんど印象に残っていない。
バンドマンの見た目かっこいいサイドの役だったから。
それよりやはり『葛城事件』(2016)の事件を起こす次男役が印象に残っている。
この時の雰囲気が中原にも生かされていたと思う。
単純に主要人物の中で1番観客に近い、応援したくなるキャラクターというだけではなく、画としての彼の存在は安心感、安定感があった気がする。
世界が1分後終わると聞いても、一切取り乱さないんじゃないかというような芯の強さみたいなものが出てて素晴らしかった。
中原をもっと見ていたいなあと思わせてくた。
主役でもいいんじゃないってくらい。
なんだろう、苦笑いがうまいのかなあ。
だから顔が絶妙で良い。
弱々しいのに強さも感じる、気持ち悪いのにかっこよくも見える、そんな相反する2面性が見て取れて魅力的だった。
あと中原の場面はどれも名シーンだったと思う。
深夜に葉子の写真を撮るシーン、大晦日葉子実家でのテルコと会話、別荘に行くことになる縁側でのやりとり、別荘でのスミレとのカメラの個数のやりとり、夜のコンビニ前でのテルコとの会話、そしてラストの個展での葉子との再会。
どれも笑いと切なさ、画としての美しさがあるいいシーンばかりだった。
特にテルコとのコンビニ前のやりとりはこの映画屈指の名シーン。
中原の「幸せになりたいっすね」の表情見た時は。
そしてその後のこの映画最大の謎と言っても過言ではない、テルコの暴言に対して道に唾を吐き捨てるところ。
あれはどういう気持ちだったのだろうか?
今でも考えてしまうけど分からない。
テルコの一体化願望の次にドキッとするシーンだった。
テルコの絶望的そうな未来に対して、中原の未来はなんとなく明るい兆しがあってよかった。
このままいけばまた圧倒的支配を食らいそうだが、中原はそれで幸せになれる気がする。
間違いなく葉子は中原のことが好きだから。
甘えているだけで、離れようとするときっと葉子はなんだかんだ最後はついてくるだろう。
ひねくれ者からするとその葉子の気持ちだけははっきりわかった。
一枚の写真に愛情総てを詰め込んで、消化しようとしていたってのも良かった。
それがラブレターになるという言葉のいらない映画的告白がなんとも素晴らしかった。
深川麻衣の誠実さ
あんなに今泉監督の前作『パンとバスと2度目のハツコイ』の深川麻衣を褒めたが、ちょっとこの映画の葉子は微妙に感じてしまった。
むしろ前作『パンとバスと2度目のハツコイ』が深川麻衣に当て書きされた役だったみたいだから雰囲気がマッチしすぎていたせいもあるのだろうが、『愛がなんだ』では主要キャストの中で1番演技が浮ついていた気がする。
誠実で真面目が故に葉子に頑張ってなりきろうとしている気持ちが全面に出てしまっている印象。
おそらく自分と正反対な葉子にすり寄ってしまったのだろう。
演技が「演技」として画面に定着してしまっていた。
それってつまりこの映画に関していうと下手ってことなのかもしれない。
ちょっと残念だった。
ハッキリ言って葉子役は深川麻衣ではなかった方が良かった気がする。
あ、でもラストの中原の撮った写真を見て、中原に振り返るところは良かったなあ。
喋らなければ物理的なフォルムとしては合っていたのかなあ…?
まあ
それでも可愛かったから良し。
映画『愛がなんだ』の鼻についたところ
前作『パンとバスと2度目のハツコイ』では何も感じなかった、今作と共通した今泉映画の要素なんだが、やたら会話で恋愛観や格言じみた真理を言っている印象があって、なんか嫌だった。
どんなこと言ってたか見事に記憶が空っぽだが、そんな印象がある。
あ、特に弁当食べる同僚の女の子なんてテルコの恋愛観なんかを語らせるためだけのキャラクターみたいなのが全開で嫌だった。
もしかしたら全て原作にあるのかもしれないけど、まあ単純に会話多すぎってところからスタートした嫌悪感なのかもしれない。
マモルがテルコにうどんを作る終盤の部屋での会話は、長回しによる場の緊張感などが良かったが、それ以外のシーンは場の空気、雰囲気より会話の内容の面白さを全面に出そうとしている気がした。
別に面白いから良いんだけど、今回は不思議と鼻についた。
どうも僕は会話劇に抵抗があって、それわざわざ映画でやる??って思って見てしまう。
そんなこと言ってたら邦画の八割は観てられないのだが…
会話だけじゃなくもっと場の空気みたいなのを重視した演出に寄っても良いんじゃないかなあと思った。
今泉さんの作る空気感ならそれだけでも伝わるものがあるし、笑えると思うのだ。
でもやっぱり台詞で言って分かりやすくしないとうるさいやつがいるのかなあ。
ぼっと燃えて蒸発してしまえばいいのに、そんなやつ。
リトルテルコ
また嫌だったところに話になってしまうのだが、テルコの心の葛藤を表した小さい頃のテルコが嫌いだった。
まずあの子役の子には悪んですけど、ド下手だった。
演劇専門の事務所から来たのだろうか。
20年以上前の子役演技という印象。
『木曜の怪談』みたいな。
そしてちょっと登場回数が多かった。
現実と心の中の葛藤が融合した、現実と非現実の狭間みたいな不思議なシーンも今泉さんの特徴だと思うのだが、使いすぎだと思った
なんか嫌いだったなあ。
僕が編集者ならごっそりカットしてやった。
特にお風呂の3ショット嫌だー。
邦画特有の嫌いな空気が出てて目を背けたくなる。
あんなに出さなくてもテルコの心の中は想像するから、こっちで。
特に視覚的にも面白くもないし。
江口のりこ?
この映画のすごいところの一つが、マモルが惚れる女すみれを江口のりこに演じさせたことだ。
原作知らないんで原作のイメージに合っているのかもしれないが、まず普通な男の感覚でいくと、全力で愛してくれる岸井ゆきのを完全無視してまで愛する高嶺の花的存在として江口のりこは使わない、確実に。
人によるとは思うが、アンケートとったら9割の男は僕に同意してくれるだろう。
「ガサツで酒飲みすぎて肌が荒れるところも全部好き」とマモルは言ってたが、それにしたって僕なら素材としてはかなり美人な女優さんを姉御肌な感じにして化粧、衣装で崩して使ってしまう。
多分僕だけじゃなく多くの人が。
それを江口のりこ。
すげえよ。
絶対思いつかない。
江口のりこだからこそ、恋愛の難しさ、不条理さ、弱肉強食具合が強調されたんだと思うけど、普通は怖い。
すみれ役を江口のりこにするのって。
だってはじめは???だった。
え、この女のこと好きなの???って。
どこがいいんだよって。
そのちょっと変わったマモルの感覚、ズレが面白さに繋がっていると途中で分かるのだが、制作側からすればかなり不安だったはず。
これ伝わるかなあ…って。
江口のりこ自体は江口のりこ感全開だった。
もうまんまいつもどおりという感じ。
今泉さんはほとんど演出しなかったらしいが、もう少しなんか言ったほうがよかったと僕は思う。
やっぱり完全に浮いてたから、存在が。
面白い女優さんですけど、何やっても「江口のりこ」になってきてると思う。
せっかくだからもっと違う演技にしれみればよかったのに。
引き出し少なって思ってしまった。
ラップは惜しかった
すみれとマモルの飲みに呼び出された挙げ句、マモルに苦手なところまで指摘されるという地獄展開の超長回しショットのクライマックスがテルコのラップだった。
なかなか心に引っかかるいいシーンだ。
この映画のハイライトの一つだと思う。
心のもやもやをラップにして吐き出すわけだが、岸井ゆきのがカメラを見ないように必死になっている感じがすごく気になってしまった。
うわー長く回してんなーて思うと、そういう撮影のことが気になりだす。
あまりに不自然にキョロキョロしてましたけど、あれはいっそカメラ目線になっても良かったと思う。
その後も突然現実かどうか分からないショットにたどり着くわけだから、カメラ目線になって第4の壁を超えてきてもここは不自然じゃなかったし、もっと切実に伝わってきたかなあと思う。
なんか中途半端で名シーンになりそうでなってなかった。
おわりに
ずっと見てられると思えるような良いシーンが多いんだけど、それと同じくらいあざとくて嫌いなシーンも多く、どっちつかずな気持ちだ。
面白かったんだけど、好きでも嫌いでもない映画という。
テルコのこともどう捉えていいのか考えれば考えるほど分からなくなる。
テルコの気持ちは愛とか恋とか超越してるようで、でもやはりそういったものとは違うベクトルの感情なんじゃないかとか。
ここで突然マモルがテルコの方に振り向いたら、テルコはどうなるんだろうと想像する。
そしたらもはやマモルへの執着はいきなりスッキリ消えるんじゃないのかと。
そんな気がする。
世界が自分のものになったら、きっと人間は生きる目的がなくなる。
苦しくて苦しくてしょうがないんだけど、一体化しようとするその行動こそがテルコに生きている意味、実感を与えているのかなあと。
あそこまでの執着はもはやそれ自体が目的化してしまっているとしか思えない。
愛って無償ぽい言い方するけど、実は結局自分がそうしたいから行動した結果だと思う。
そこにもうマモルの気持ちは介在していないんじゃないかな。
だからそういう意味では、やはり一体化願望はテルコにとっての”愛”というものだったのかなあとも思ったり。
うん
自分で書いてて何言ってるか分からなくなってきた。
ほんと”愛”ってなんなのだろうか。
最後に
やけに岸井ゆきのは不自然に胸を隠していた。
これが一番気に食わない。
無駄に出す必要はないが、あの場面では見えてるべきだったと思う。
かなり気になったなあ、事務所NGだったのか。
「いやここは出します、出すべきです、このシーンは!むしろ出したい!!出す!!!」
ペロン
て本人に主張してもらいたかった。
絶対作品的に出さないとダメなシーンてあると思う。
それをできるかどうかって表現者としてでかい要素だと思う。
そんな女優が日本にも増えてほしいなー。
おわり
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